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新訂版 図解ワンポイント 生理学
新訂版 図解ワンポイント 生理学
著者名 著者 片野 由美(山形大学名誉教授)、内田 勝雄(山形県立保健医療大学名誉教授)
発行年月日 2015年5月28日
判・頁数 B5判 328頁
ISBN 9784907176365
価格(税別) 本体価格 2,600円+税
在庫 在庫あり 
書籍概要
各項目を、左ページに図表とサマリー、右ページにその解説、というわかりやすい見開き2ページ構成。2ページ見るだけでその臓器の生理学的特徴が理解でき、通して読んでいくことにより、臓器と臓器の生理機能の関係がわかるようになる。本書を通して、生理学を楽しく学んでいこう!
書籍目次詳細
目次 Chapter・ 細胞の基本機能 1.細胞の構造と機能・:細胞、組織、器官、器官系の関係 / 細胞の構造 / 細胞膜の機能 2.細胞の構造と機能・:細胞小器官の機能 / ミトコンドリア / リボソーム / 小胞体 / ゴルジ装置 / リソソーム(ライソゾーム) / 中心体 3.細胞の構造と機能・:核の機能 / タンパク質の合成 4.細胞の環境 5.細胞内外間の物質の移動・:拡散 / 浸透 / 等張液、高張液、低張液とは 6.細胞内外間の物質の移動・:チャネル / 担体性輸送 7.細胞内外間の物質の移動・:エクソサイトーシス(開口分泌)とエンドサイトーシス(開口吸収) 8.生体機能の統御・―興奮の発生と伝導1:興奮の発生と興奮の伝導 / 膜電位 9.生体機能の統御・―興奮の発生と伝導2:活動電位の発生 10.生体機能の統御・―シナプス伝導 化学伝達物質の放出 / 情報伝達物質 11.受容体、細胞内情報伝達系と応答・ 12.受容体、細胞内情報伝達系と応答・:Gタンパク質共役型受容体とその細胞内情報伝達系 / Gタンパク質の種類 13.受容体、細胞内情報伝達系と応答・:アデニル酸シクラーゼ / イオンチャネル内蔵型受容体 / チロシンキナーゼ連鎖型受容体の活性化と機能調節 14.受容体、細胞内情報伝達系と応答・:サイクリックAMPを介する調節 / ホスホリパーゼCを介する調節 Chapter・ 骨格筋の機能 1.筋の収縮のメカニズム 2.骨格筋収縮のメカニズム・:骨格筋収縮の指令の伝達 / 筋小胞体からのカルシウム放出 3.骨格筋収縮のメカニズム・:Ca2+による筋収縮の開始 / 筋の弛緩 / 骨格筋の興奮収縮連関のまとめ 4.心筋の興奮収縮連関 5.平滑筋の興奮収縮連関 6.サイクリックAMPによる心筋と平滑筋収縮機能調節の相違 7.骨格筋 8.骨格筋の機能 9.収縮の型 10.骨格筋のエネルギー代謝・:骨格筋収縮のエネルギー源 / 骨格筋による熱産生 11.骨格筋のエネルギー代謝・:筋肉の疲労 / 筋電図 Chapter・ 神経系の機能 1.神経のしくみと働き 2.神経情報の伝達のしくみ・:ニューロンの構造と働き / 有髄神経線維の構造と特徴 / 神経系の情報伝達方法 3.神経情報の伝達のしくみ・:神経線維の興奮伝導-電気的情報伝導 / シナプス間隙の情報伝達 4.中枢神経系 5.大脳皮質の機能 6.脳幹の機能・:脳幹 7.脳幹の機能・:脳幹網様体 / 小脳 8.脳室と脳脊髄液 9.脳 波 82 10.脊髄の機能・:脊髄 / 感覚に関する神経路 11.脊髄の機能・:脊髄反射 12.末梢神経系 13.自律神経系 14.自律神経系の化学伝達物質と受容体・:自律神経系の受容体 15.自律神経系の化学伝達物質と受容体・:自律神経系の受容体 16.自律神経系の機能 Chapter・ 血液と生体防御 1.血液の成分と働き 2.血球の産生(造血) 3.赤血球の働き・:ヘモグロビン / ヘモグロビンの働き 4.赤血球の働き・:ヘモグロビン量(ヘモグロビン濃度、血色素量) / ヘモグロビンの酸素飽和度 / ヘマトクリット値 5.貧 血 6.白血球の働き 7.生体防御のしくみ 8.免疫のしくみ 9.血小板の働き―血小板凝集 10.血液凝固・:血液凝固機序 / 血液凝固因子 / 線維素溶解(線溶) 11.血液凝固・:血液凝固抑制剤(抗凝固剤) / 血液凝固試験 / 赤血球沈降速度(赤沈、血沈) / 血栓症と塞栓症 12.血液型・:ABO式血液型 / 輸血と交叉適合試験 / 成分輸血 13.血液型・:Rh式血液型 / 白血球の型 Chapter・ 循 環 1.循環器系のしくみと働き 2.心臓の構造と特性 3.刺激伝導系と心拍動の自動性 4.心電図・:心臓の活動電位 / 心電図の波形 5.心電図・:不整脈 6.心筋の収縮・:1回拍出量と心拍出量 / 心拍数と心音 7.心筋の収縮・:脈拍 8.心臓の神経支配と心臓反射 9.血管の構造と機能 10.血液の分配と微小循環 11.血 圧 12.血圧測定法 13.内皮細胞の働き・:内皮細胞から産生・遊離される物質 14.内皮細胞の働き・:血管内皮細胞障害によってもたらされる疾患 15.リンパ液の働き Chapter・ 呼 吸 1.呼吸器系の構造 2.呼吸筋の働き 3.呼吸機能を表す記号 4.圧力に関係する単位 5.肺サーファクタントとRDS 6.ガス交換の力学的解析-換気力学の三要素 7.肺気量-基本量と基本容量 8.最大努力呼出曲線と閉塞性肺疾患・拘束性肺疾患 9.フロー・ボリューム曲線と閉塞性肺疾患・拘束性肺疾患 10.肺胞気および動脈血のO2およびCO2分圧 11.血液と酸塩基平衡 12.呼吸不全の状態 Chapter・ 消化吸収 1.消化管の構造と機能 2.咀嚼と嚥下 3.胃の消化作用 4.小腸における消化吸収 5.脂質の消化吸収 6.黄 疸6 7.大腸の働き Chapter・ 栄養と代謝 1.三大栄養素の基本的構造 2.異化と同化 3.解糖系と糖新生 4.TCA回路 5.電子伝達系 Chapter・ 体温とその調節 1.熱産生 2.熱放散 3.発 汗 4.平均皮膚温と平均体温 5.発熱物質 6.発 熱 7.高 熱 Chapter・ 尿の生成と排泄 1.ネフロン 2.腎臓の血流の特徴 3.腎臓の基本的機能 4.クリアランス 5.腎臓の酸分泌機構 6.排尿の神経支配 7.腎不全 8.利尿薬 Chapter・ 内分泌 1.内分泌の特徴 2.ホルモンの化学構造 3.内分泌の階層的調節 4.視床下部ホルモン 5.下垂体前葉ホルモン 6.下垂体後葉ホルモン 7.副腎皮質ホルモン 8.クッシング病とクッシング症候群 9.副腎髄質ホルモン 10.甲状腺ホルモン 11.膵臓ホルモン 12.卵巣ホルモン 13.精巣ホルモン 14.消化管ホルモン 15.血糖調節ホルモン 16.糖尿病 17.血圧調節ホルモン 18.血漿Ca2+調節ホルモン 19.内分泌様器官 Chapter・ 感 覚 1.感覚の種類 2.視 覚 3.聴 覚 4.平衡覚 5.嗅覚、味覚 6.皮膚感覚 7.筋感覚 8.関連痛 9.痛み・かゆみ

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序文・はじめに・あとがき 等
はじめに  本書は看護系の学生を主な対象に、図表を多用して生理学の基礎をわかりやすくまとめたものである。  本書の大きな特徴は、各章の小項目を見開き2ページにまとめ、左側のページに図表およびSummary、右側のページに解説を掲載した点にある。また、臨床の現場で役に立つ情報をNursing Eye(看護の視点)として挿入したことも特徴のひとつである。専門用語に英語表記を付け、ギリシア語やラテン語の語源についても説明した。関連する国家試験の過去問題も学習の参考になると思う。  生理学は難しい、わかりにくいという声をよく聞くが、単に覚えようとするのではなく、生理現象の背景となる原理や法則を理解することが大切である。原理や法則というと、また難しいと感じられるかもしれないが、高度な物理、化学や数学の知識が必要というわけではなく、基礎的な理科や数字を理解していればよい。例えば、電荷をもっているもの(イオン)は水に溶けている、-OHや-COOHがあると水に溶けやすく、CHが多いと水に溶けにくい、水に溶けているものは細胞膜を通らない、水は浸透圧の高いほうに動くことなど――これらは知識というより感性(センス)といってもよい。  生理学の講義は、心臓、肺、腎臓などと臓器別に機能を学ぶことが多いが、自分の身体を考えればわかるように、それぞれの臓器が助け合って機能している。心臓だけでなく腎臓も血圧調節に働いているし、肺と腎臓は協力してアシドーシスになることを防いでいる。また、圧―容積関係を表す直線の勾配は心臓と肺で逆になっているが、相互を比較すると、その勾配の意味もわかりやすくなる。発熱時の「熱負債」と酸素負債との間にも類似性がある。このように臓器ごとに学ぶ生理機能の間に存在する関係を理解すれば、生理学のおもしろさがわかってくる。本書では、そのような相互関係にも気づいてもらえるように配慮した。  本書をとおして生理学のおもしろさに気づいてもらえたら、著者としてこれほどうれしいことはない。臨床に進んでから基礎の大切がわかるという声もよく聞く。学年が進んでから振り返って生理学を学んでもらうときにも本書が役立つと思う。 2015年5月 片野由美 内田勝雄

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