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図解ワンポイント病理学 疾病のなりたちと回復の促進
図解ワンポイント病理学 疾病のなりたちと回復の促進
著者名 著:岡田 英吉(高岡市民病院病理診断科主任部長)
発行年月日 2015年12月8日
判・頁数 B5判 272頁
ISBN 9784907176471
定価(10%税込) 定価 2,860円(10%税込)
在庫 在庫なし 
書籍概要
直感的に理解できるよう豊富なイラストを使って、難解と思われがちな病理学をわかりやすく解説。総論では病気の基本概念を理解し、各論を通じてより深く総論を理解できるように配慮。Nursing Eye(看護の視点)で臨床との関連をフォローした。
書籍目次詳細
はじめに…3
病理学総論
1、 病理学入門…12
2、 先天異常…14
3、 代謝障害…26
4、 進行性病変…42
5、 循環障害…48
6、 炎症…60
7、 免疫病理と感染症…66
8、 腫瘍…80

病理学各論
1、 循環器疾患…100
2、 血液・リンパ系臓器疾患…124
3、 呼吸器疾患…134
4、 消化器疾患…152
5、 泌尿器疾患…186
6、 男性生殖器疾患…198
7、 女性生殖器および乳腺疾患…202
8、 内分泌疾患…216
9、 運動器疾患…226
10、 皮膚疾患…236
11、 神経疾患…240

病理解剖と病理検査…252
参考文献…254
索引…255

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序文・はじめに・あとがき 等
はじめに

 本書は主に看護学生の方々が病理学を学ぶために執筆された教科書です。
 病理学は病気の原因、成立過程、およびその結果について学ぶ学問であり、医療チームを構成するすべての職種に共通して必須の教科です。看護師ももちろんその例外ではありません。
 病理学は、病理総論と病理各論に分かれますが、特にそのうちでも炎症、腫瘍、循環障害と言った病気の基本概念について学ぶ病理学総論が重要です。
 病理学総論においては、病気の基本概念を理解し、またそれに関する多くの用語を学習します。これらの概念や用語は、医療全般にわたり普遍的に用いられる基本的なものですが、一般にも用いられることがあるため、正確な概念を知らなくても何となくわかっているような気分になることがあります。しかし、医療で使用される場合は、その正確な意味に基づかなければならず、曖昧な理解は厳に慎まなければなりません。したがって、看護教育の初期段階で正確な病理学総論を見に付けることは、その後の看護学の学習の基礎として非常に重要です。その意味において本書は、病理学総論に力点を置いて執筆してあります。また、病理学各論の部分に関しても、各論を通じてより深く病理学総論を理解できるように配慮したつもりです。
 この教科書を用いて学習された方々は将来、本書に記載のない疾患に遭遇することになるかもしれませんが、病理学総論に立ち戻れば、どのような疾患でも、その本質を理解することが出来ます。
 本書においては、見開き2ページが1単位となる、非常に区切りのよい構成をとっています。左ページには図表を大きく配置し、図表により直感的に理解できるように努めました。また、要約項目を明記し、各単位の重要点が何であるかを明確に示してあります。文章に関しても、段落を大きく区切り各段落ごとの意味を明確にしたつもりです。全体に学習しやすい教科書に仕上がったと思います。また、病理学の学習が終わった後でも、何か疑問が生じたり忘れた点がある場合にその部分だけを参照しやすい構成となっています。
 病理学の学習が終了した後でも、繰り返し本書を参照していただけたら嬉しいと思っています。

2015年11月16日
岡田 英吉

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