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看護に生かす検査マニュアル 【第2版】
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書籍概要
各科の主要な検査について、検査の実際(方法)、検査前後の看護の手順(患者さんへの説明、検査前の処置、検査後の管理)について、わかりやすく解説。今回の改訂では、ABI検査、MRCP、妊娠反応検査、骨盤部MRI、子宮卵管造影、婦人科超音波検査、産科超音波検査、胎児心拍陣痛図、マンモグラフィ、乳腺MRIなどが加わった。
書籍目次詳細
Part1 検体検査
検体検査の基礎知識血液検査
生化学検査(脂質)
生化学検査(肝機能)
生化学検査(腎機能)
生化学検査(糖尿病)
内分泌検査
内分泌機能検査
末梢血液検査
赤沈、CRP
血液型検査・交差適合試験
凝固・線溶検査
止血検査
細菌検査
病理組織検査
細胞診検査
尿検査
便検査
穿刺液検査
Part2 画像検査
CT(コンピュータ断層撮影)検査
MR(I核磁気共鳴画像)
RI(核医学)検査
PET(ペット)
単純 X 腺検査(乳房撮影を含む)
超音波検査
Part3 各科の検査
脳・神経系の検査
循環器系の検査
呼吸器系の検査
消化器系の検査
腎・泌尿器系の検査
内分泌系の検査
整形外科の検査
産婦人科系の検査
乳腺系の検査
感染症の検査
血液・造血器系の検査
眼科の検査
耳鼻咽喉科の検査
皮膚科の検査
精神科系の検査
検体検査の基礎知識血液検査
生化学検査(脂質)
生化学検査(肝機能)
生化学検査(腎機能)
生化学検査(糖尿病)
内分泌検査
内分泌機能検査
末梢血液検査
赤沈、CRP
血液型検査・交差適合試験
凝固・線溶検査
止血検査
細菌検査
病理組織検査
細胞診検査
尿検査
便検査
穿刺液検査
Part2 画像検査
CT(コンピュータ断層撮影)検査
MR(I核磁気共鳴画像)
RI(核医学)検査
PET(ペット)
単純 X 腺検査(乳房撮影を含む)
超音波検査
Part3 各科の検査
脳・神経系の検査
循環器系の検査
呼吸器系の検査
消化器系の検査
腎・泌尿器系の検査
内分泌系の検査
整形外科の検査
産婦人科系の検査
乳腺系の検査
感染症の検査
血液・造血器系の検査
眼科の検査
耳鼻咽喉科の検査
皮膚科の検査
精神科系の検査
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序文・はじめに・あとがき 等
はじめに
疾病・病態診断において、最も重要なのは医療面接での現病歴、既往歴などの情報であり、次に身体的診察の情報です。これらの情報により60~70%の疾病・病態診断が可能であり、次の10~20%が臨床検査や画像診断の情報により診断ができ、残りの10~20%は診断がつかない症例とされています。
このように、疾病・病態診断での医療面接や身体診察の重要性が叫ばれていますが、これら情報を上手に入手・獲得できない医師は少なくなく、年々増加する傾向にあります。これは、これら情報を補完する臨床検査や画像検査情報が容易に入手できるようになったためでもあります。例えば、心臓疾患に関して、医師は特徴的な聴診所見は理解していますが、些細・微細な聴診所見は専門医でないかぎりは簡単に聴取することはできません。これに代わる手段として心音図や心電図が検査され、客観的な情報として医師は情報を得ることができます。さらに、心エコー検査により心臓の形態的あるいは機能的な障害も容易に診断できるようになりました。このような背景から、臨床検査や画像検査での情報は疾病・病態診断上益々大きな役割を占めるようになりました。しかも臨床検査情報は客観的なデジタル情報であり、医師ばかりでなく、看護師や薬剤師などのメディカルスタッフにとっても容易に活用できるため、臨床検査や画像検査について正しい知識を修得することが必要なってきています。
最近、診断的価値が高い多くの臨床検査が開発され、医療現場に導入されています。臨床検査は、検体検査と生理機能検査に分類できますが、どの検査にも看護師は重要な役割を担っています。検体検査では検体の採取やその成績の解釈と患者さんへの説明、生理機能検査では直接検査に関わったり、検査内容の説明や医師への支援を行っています。また、画像検査では患者さんの肉体的・精神的負担を軽減するような支援・助言を行ったり、医師や放射線技師への支援を行っています。
医療現場で看護師が直面する臨床検査に関して、従来の解説書ではあまり触れることのなかった検査の実際(方法・手順)、検査前後の看護の手順(患者さんへの説明、検査前の処置、検査後の管理など)について解説した『看護に生かす検査マニュアル』を2001年に上梓したところ、多くの看護師の方々から好評を得ることができました。先般、『看護に生かす検査マニュアル』を新訂版として発行し、今回さらに補足と見直しを行いました。先書でも記載した患者さんとの問答例をさらに充実しましたので、患者さんへの検査説明に活用していただければ、十分な説明・支援ができるものと確信しております。
本書が、医療現場で患者さんをケアする看護師の臨床検査の理解、患者さんへの説明、ひいてはケアの一助になれば、執筆者一同これに勝るものはありません。また、読者の皆さまから忌憚のない
疾病・病態診断において、最も重要なのは医療面接での現病歴、既往歴などの情報であり、次に身体的診察の情報です。これらの情報により60~70%の疾病・病態診断が可能であり、次の10~20%が臨床検査や画像診断の情報により診断ができ、残りの10~20%は診断がつかない症例とされています。
このように、疾病・病態診断での医療面接や身体診察の重要性が叫ばれていますが、これら情報を上手に入手・獲得できない医師は少なくなく、年々増加する傾向にあります。これは、これら情報を補完する臨床検査や画像検査情報が容易に入手できるようになったためでもあります。例えば、心臓疾患に関して、医師は特徴的な聴診所見は理解していますが、些細・微細な聴診所見は専門医でないかぎりは簡単に聴取することはできません。これに代わる手段として心音図や心電図が検査され、客観的な情報として医師は情報を得ることができます。さらに、心エコー検査により心臓の形態的あるいは機能的な障害も容易に診断できるようになりました。このような背景から、臨床検査や画像検査での情報は疾病・病態診断上益々大きな役割を占めるようになりました。しかも臨床検査情報は客観的なデジタル情報であり、医師ばかりでなく、看護師や薬剤師などのメディカルスタッフにとっても容易に活用できるため、臨床検査や画像検査について正しい知識を修得することが必要なってきています。
最近、診断的価値が高い多くの臨床検査が開発され、医療現場に導入されています。臨床検査は、検体検査と生理機能検査に分類できますが、どの検査にも看護師は重要な役割を担っています。検体検査では検体の採取やその成績の解釈と患者さんへの説明、生理機能検査では直接検査に関わったり、検査内容の説明や医師への支援を行っています。また、画像検査では患者さんの肉体的・精神的負担を軽減するような支援・助言を行ったり、医師や放射線技師への支援を行っています。
医療現場で看護師が直面する臨床検査に関して、従来の解説書ではあまり触れることのなかった検査の実際(方法・手順)、検査前後の看護の手順(患者さんへの説明、検査前の処置、検査後の管理など)について解説した『看護に生かす検査マニュアル』を2001年に上梓したところ、多くの看護師の方々から好評を得ることができました。先般、『看護に生かす検査マニュアル』を新訂版として発行し、今回さらに補足と見直しを行いました。先書でも記載した患者さんとの問答例をさらに充実しましたので、患者さんへの検査説明に活用していただければ、十分な説明・支援ができるものと確信しております。
本書が、医療現場で患者さんをケアする看護師の臨床検査の理解、患者さんへの説明、ひいてはケアの一助になれば、執筆者一同これに勝るものはありません。また、読者の皆さまから忌憚のない
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