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IVナース認定プログラム 技能認定テキスト
IVナース認定プログラム 技能認定テキスト
著者名 編集;京都大学医学部附属病院看護部
発行年月日 2017年4月5日
判・頁数 B5判 136頁
ISBN 9784907176563
価格(税別) 本体価格 2,450円+税
在庫 在庫あり 
書籍概要
京都大学医学部附属病院看護部で実施されている「静脈注射・輸液管理認定プログラム」の詳細をフルカラーで紹介。新人看護師から中堅看護師まで静脈注射・輸液技術の基本とコツが満載。
書籍目次詳細
Contents
IVナース認定プログラム
技能認定テキスト

1章
看護師の静脈注射の業務と現状 7

・看護師の業務拡大と静脈注射・輸液管理 8
  
2章
認定プログラムと認定試験の実際 (京都大学医学部附属病院編) 19
   
・京都大学医学部附属病院におけるIVナース認定プログラム 20

3章
安全な手技・輸液管理を目指して 27

・末梢カテーテルの管理;安全な手技、管理を目指して 28

・輸液管理・血管確保時の安全管理 41

・感染管理 54

・輸液療法に必用な薬剤の知識 65

4章
各血管アクセスデバイスの手技や管理のポイント 81

・末梢静脈確保 82

・中心静脈カテーテル (CVC) 95

・中心静脈ポート (central venous port;CVポート) 107 

・PICC(peripherally inserted central venous catheter;末梢挿入型中心静脈カテーテル)の固定と管理のポイント 116


付録
口頭試験チェックリスト 126
技術試験チェックリスト 128
CVポート穿刺 演習用チェックリスト 131
静脈注射・輸液管理レベル認定教育受講票 133
さくいん 134

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序文・はじめに・あとがき 等
監修にあたって

近年、静脈の穿刺、留置に用いる器材を総じて血管アクセスデバイス(Vascular Access Devices;VAD)と呼ぶようになりました。
輸液療法の進歩とともに、安全管理、感染予防の観点からも、それぞれの病態に応じて適切な血管アクセスデバイスを選択していくことが求められており、輸液療法に携わる医師、看護師らは、より深い理解と標準化された手技が求められています。
つまり、穿刺するという単なる技能ではなく、なぜこの輸液が必要なのか、その場合、もっとも適切な血管アクセスデバイスは何か、そのデバイスを用いるとき、あるいはその薬剤を用いるときの注意点は何か、また日々のアセスメントのなかで、何を、どのように観察すべきか、また、そのアセスメントに基づいてどう行動すればよいかなど、静脈注射、輸液管理に携わる看護師には、多くのプロセスのなかで常に適切な判断と行動が要求されるようになってきました。
それこそ数十年前までは、先輩の看護師が、見えない静脈を巧みに探って静脈ルートを確保する場面を、若手の看護師らは(医師もですが)尊敬の念をもって見ていました。これはベテラン看護師にしかなしえない業だと考えていたのですが、今では、このように穿刺針を動かしながら深い静脈を探る動作は、まったく推奨されていません。周囲の血管や神経などを損傷するリスクがあるからです。こういう場合は、静脈の走行を表面から間接的に可視化する機器を補助的に用いたり、血管エコーガイド下で静脈を確保することが妥当な選択肢になります。かつて当たり前に思っていたことも、実はそうではないことも多いのです。
これは、ガイドラインなどを含めて、感染制御や、医療の安全と質の維持の観点から、国際的にも適切な手技や管理が見直され、またその標準化が徐々に定着してきた結果といえましょう。
医療の制度や形態が異なるため、静脈ラインに関する欧米の優れたガイドラインも、そのままわが国で適用することは無理がありますが、そこに記載されている内容は、医療の安全と質の観点から多くの示唆を与えてくれます。本書の監修もそのような視点で各章を検討しました。
 本書は、京都大学医学部附属病院で実施している『IVナース認定プログラム』のテキストをもとに、静脈注射、輸液療法にかかわる新人看護師や指導者らを対象に、血管アクセスデバイスの基本的な知識や手技について解説したものですが、今後の予定として、がん化学療法や輸血などを含めた続編(アドバンス編)の執筆、編集作業もすでに始まっています。
本書が、これから静脈注射、輸液療法に従事する看護師を含めた医療従事者の理解を深め、安全な医療のための技能や能力の向上に少しでも役立つことを願っています
平成29年3月
京都大学医学部附属病院
総合臨床教育・研修センター
特定准教授  伊藤和史

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