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新母性看護学テキスト 女性の健康と看護
新母性看護学テキスト 女性の健康と看護
著者名 編著;立岡 弓子(滋賀医科大学医学部看護学科教授)
発行年月日 2017年11月27日
判・頁数 B5判 250頁
ISBN 9784907176495
価格(税別) 本体価格 3,500円+税
在庫 在庫あり 
書籍概要
女性の「生命と人権」および「性と生殖に関する健康と権利」を尊重した看護を実践できる人材の育成を目的とした新しい母性看護学テキスト。女性のライフステージの各期の健康課題に対して、生涯にわたる女性の健康を支えるための基礎知識を提供する。
書籍目次詳細
主な内容 第1章 女性の健康への理解 A.女性の健康とは  1.健康の概念(ウィメンズヘルス)/2.女性とヘルスプロモーション/3.リプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖の健康と権利)/4.女性の健康への自己決定/5.女性の健康と倫理的問題 B.プレコンセプショナルヘルス  1.プレコンセプショナルヘルスとは/2.プライマリヘルスケア C.女性とライフサイクル  1.ライフサイクルの概念/2.女性と生涯発達の考え方 D.女性の身体への理解  1.女性と生殖器/2.女性と性ホルモン/3.フィジカルイグザミネーション E.女性のセクシャルヘルス  1.月経/2.女性特有の疾患/3.性感染症/4.女性特有の婦人科手術の日常生活への影響 /5.摂食障害と生殖機能への影響 F.女性とがん  1.がんの罹患と死亡/2.女性のがんの特徴 G.エストロゲン依存性疾患  1.女性にとってエストロゲンとは/2.子宮筋腫/3.子宮内膜症/4.子宮腺筋症/5.子宮体がん/6.乳がん/7.おわりに H.女性の心理への理解  1.心理的発達/2.女性性/3.メンタルヘルス/4.女性のメンタルヘルスの評価/5.女性のメンタルヘルスと周産期 I.女性とエイジング 1.エイジングと女性の健康/2.エイジングと身体的変化 第2章 女性の日常生活と健康 A.女性と嗜好品・薬物・環境  1.喫煙/2.アルコール/3.薬物/4.電磁波/5.紫外線 B.女性と栄養  1.女性と食行動/2.食行動と健康への影響/3.メディアの影響/4.女性の食行動とやせが妊娠・次世代に与える影響/5.女性と味覚/6.女性とサプリメント/7.女性の栄養と次世代への影響 C.女性とファッション  1.衛生用品と美容/2.服装 D.女性と癒し  1.補完・代替医療/2.リラクセーション E.女性とスポーツ  1.女性アスリートの健康への影響/2.女性アスリートに特徴的な健康障害 第3章 女性とリプロダクティブヘルスをめぐる課題 A.女性と出産をめぐる医療と看護  1.不妊/2.生殖補助医療/3.出生前診断/4.人工妊娠中絶/5.ペリネイタルロス/6.ペリネイタルロスをめぐる倫理・社会的問題/7.ペリネイタルロスにおける看護の役割 B.がん妊孕  1.がん治療と性腺機能/2.対象となるがん腫/3.妊孕性温存の方法/4.対象となる年齢/5.今後の対応/6.おわりに C.出産と社会  1.出産の疫学的背景/2.出産場所の選択/3.出産をとりまく法律 D.女性と遺伝  1.遺伝学/2.遺伝カウンセリングと看護 E.性同一性障害  1.性同一性障害とは/2.リプロダクティブヘルスへの影響 F.性産業とリプロダクティブヘルス  1.性産業の歴史/2.性産業と女性の人権:制度と倫理・道徳/3.性産業と女性の健康への影響 第4章 女性と社会 A.女性と暴力  1.DV/2.疫学的背景/3.暴力が女性の健康に与える影響と看護 B .女性の社会進出  1.女性と労働・経済/2.女性と教育・研究/3.婚姻と離婚 /4.ワークライフバランス/5.女性とキャリア支援/ C.女性と国際社会  1.リプロダクティブヘルス/ライツ獲得への歴史的変遷/2.国連による開発目標/3.妊産婦死亡/4.ジェンダー統計/5.国際化と女性の役割/6.在日外国人女性への支援と看護の役割 D.女性と法律と施策・事業  1.労働条件に関する法律/2.子育て事業に関する法律/3.少子化対策に関する法律 E.女性と災害  1.わが国の災害の歴史/2.災害とジェンダー/3.災害時における看護の役割 F.女性と家族  1.家族とは/2.わが国の家族形態(家族統計)/3.近代家族と女性の役割/84.女性の就労と家族内の役割/5.わが国の夫婦の役割意識

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序文・はじめに・あとがき 等
序文  わが国の女性の平均寿命は86歳を超え、飛躍的な長寿化がクローズアップされ、健康であるようにみえます。この平均寿命の背景には、高度経済成長によりもたらされた医療の発達、栄養や衛生状態の改善、感染症対策がありました。女性として生まれたら、成人して結婚し、子どもを産み育てるというライフスタイルが当たり前のように理解されていましたが、現在では、合計特殊出生率や出生率の低下からみても、子どもを産まないことを選択するライフスタイルを送る女性も増えてきました。  1994年にカイロで開催された世界人口開発会議、1995年に北京で開かれた世界女性会議を通して、女性のリプロダクティブヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)について、「女性およびカップルが、望んだ時期の妊娠・出産のみならず、性に関する相談も、周囲との人間関係もサポートされるべき」と宣言されました。  しかし、社会のなかで女性のリプロダクティブ・ヘルス/ライツ(性と生殖に関する健康と権利)に関する理解は進んでいません。女性の健康を理解するためには、男性との性差から生じる健康障害についての理解が必要です。女性の健康は女性ホルモンにより大きな影響を受けること、それは生活の質にも影響があるのです。女性の健康について、看護職者は女性ホルモンの状態からライフサイクルごとに生じる健康障害について理解していくこと、必要な看護ケアを考えて実践していくことが大切な役割として求められています。  母性看護学の概論のテキストについては、これまで周産期にある女性の理解に焦点があたっていましたが、現在では、女性を生涯にわたり身体的・精神的・社会的・経済的な側面から包括的にとらえ、性差医学をもとに必要な看護を理解していく内容に大きく変わってきました。本書では、これまで発刊されている女性の健康に関するテキストと区別するべく、喫煙や飲酒にかぎらず、とくに女性の日常生活行動における看護支援に必要な内容を多く詳細に記載しました。  女性の健康は、単に平均寿命が延びていることではなく、“ 女性が自分の身体を知り、自尊感情が育ち(self-esteem)、自分で考えて選び(informed choice)、実現している” ことで達成します。そのために、本書で学習する看護学生、助産学生が、女性の健康について、より現実的な理解と看護の必要性について学習できることを願っています。 2017年11月吉日 滋賀医科大学医学部看護学科 臨床看護学講座(母性看護学・助産学領域)教授 立岡 弓子

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