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新訂版 クイックマスター病理学 第2版
新訂版 クイックマスター病理学 第2版
著者名 著:堤 寛(はるひ呼吸器病院病理診断科病理部長)
発行年月日 2018年1月12日
判・頁数 B5判 456頁
ISBN 9784907176679
価格(税別) 本体価格 3,800円+税
在庫 在庫あり 
書籍概要
コ・メディカルをめざす学生から好評を博した書籍の改訂第2版。全面的な見直しとともに、新たに「基礎から学ぶ病理検査の見方」を加筆した。初版同様に「疾病の分類」や「成り立ちのメカニズム」についてはわかりやすく記述。豊富なメディカルエッセイも本書の大きな特徴である。
書籍目次詳細
総 論 1.病理学と病理診断  病理学で学ぶこと/病理学と看護とのかかわり/医療における病理診断の役割/生検とは/手術中に行う病理診断(術中迅速診断)とその意味/病理検体の取り扱い方/治療に直結する病理診断の例/疾病の分類 2.細胞傷害/  細胞傷害の内因と外因/医原病/細胞の変性とは何か?あいまいになってきたその概念/細胞の死?壊死/もう1 つの細胞死?アポトーシス/外因によって生じる細胞・個体の死/老化/代謝異常の結果として生じる細胞傷害/栄養障害/環境ストレスへの組織・細胞の適応 3.先天異常  先天異常とはv/染色体異常の種類/単一の遺伝子が関与する遺伝性疾患/複数の遺伝子が関与する遺伝性疾患/先天奇形/先天異常、遺伝性疾患の診断と治療 4.循環障害  循環障害とは/詰まる?血栓、塞栓、梗塞の関係/漏れる?出血のメカニズム/溜まる?うっ血と浮腫(水腫)/ショック 5.炎症  炎症とは/炎症が起こるプロセス/炎症細胞とその特徴/炎症を評価するための検査/急性炎症の結果/組織反応に基づく炎症の分類/慢性炎症?慢性非特異性炎症/慢性炎症?肉芽腫性炎症(特異性炎症)/創傷治癒/異物処理 6.免疫異常とアレルギー  免疫とは/免疫系の細胞/アレルギー反応(過敏反応)臓器移植と拒絶反応免疫不全症/自己免疫疾患 7.感染症  感染症とは/病原体の種類/病原体に対する宿主反応/病原性と増殖速度/日和見感染とは/病原体の感染経路/内因性感染症と外因性感染症/劇症型感染症/ユニバーサル・プレコーションの考え方と感染経路別対策/今後求められる院内感染防止対策 8.腫瘍  腫瘍とは/良性腫瘍と悪性腫瘍/上皮性腫瘍と非上皮性腫瘍/前癌病変/悪性腫瘍の転移様式/腫瘍の悪性度と病期/癌の発生機序/腫瘍が宿主に及ぼす影響と宿主が腫瘍に及ぼす影響/腫瘍マーカーと腫瘍の診断法/腫瘍の治療法 各 論 1.心臓の疾患  虚血性心疾患/心筋炎と心筋症/心内膜炎と心弁膜症/先天性心疾患/不整脈/心不全 2.脈管系の疾患  動脈瘤/動脈硬化症/血管炎/静脈の疾患/高血圧/ 3.造血系・リンパ系の疾患 167  貧血/出血性疾患/白血病/形質細胞性腫瘍/悪性リンパ腫/その他の造血系・リンパ系疾患/輸血  4.呼吸器系の疾患  上気道の疾患/慢性閉塞性肺疾患(COPD)/拘束性肺疾患/肺血管疾患/肺炎/抗酸菌感染症/その他の肺感染症/肺癌/その他の肺疾患/呼吸不全/胸膜疾患 5.消化管の疾患  口腔・顎部の疾患/食道の疾患/胃の疾患/小腸・大腸の疾患/急性虫垂炎/その他の消化管疾患 6.肝臓、胆嚢、膵臓の疾患  肝臓の疾患/胆嚢・胆道の疾患/膵臓の疾患 7.泌尿器系の疾患  糸球体疾患/腎臓と高血圧/尿路感染症(膀胱炎)/腎尿細管および間質の疾患/尿路結石と神経因性膀胱/腎の先天的異常/腎不全と尿毒症/尿路の腫瘍 8.男性生殖器系の疾患  陰茎の疾患/精巣の疾患/前立腺の疾患 9.女性生殖器系と乳腺の疾患  外陰および腟の疾患/子宮頚部の疾患/子宮体部の疾患/卵管の疾患/卵巣の疾患/妊娠の異常/乳腺の疾患 10.内分泌系の疾患  下垂体の疾患/甲状腺の疾患/副甲状腺(上皮小体)の疾患/副腎の疾患/膵内分泌部の疾患 11.筋・骨格系の疾患  骨格筋の疾患/骨疾患/骨腫瘍/関節疾患/軟部腫瘍 12.皮膚の疾患  炎症性皮膚疾患および水疱性皮膚疾患/色素異常症/皮膚感染症/皮膚の腫瘍/皮膚の傷害  13.脳・神経系の疾患  先天性神経疾患/脳血管疾患/頭部外傷/意識障害/頭蓋内感染症/脳性麻痺/けいれん/脱髄疾患/神経変性疾患/神経系腫瘍/脊髄疾患/末梢神経疾患 14.眼と耳の疾患  視覚器の疾患/聴覚器の疾患 15.全身性疾患  膠原病/その他の全身性疾患/発熱性疾患 付録 消化器疾患の病理 色の変化/形の変化/大きさ・硬さの変化/内視鏡所見と肉眼所見の対比/エックス線・超音波画像と肉眼所見の対比

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序文・はじめに・あとがき 等
序文  看護師のみならず、医療に携わる多くのメディカルスタッフにとって必要な病理学的、そして臨床医学的な知識は何でしょう。病名の羅列ではしかたないし、箇条書きだけではちっとも頭に入らないでしょう。みなさんにとって何が大切なのか、病理医という医師である著者がすべてを見通せているわけではありません。事実、章ごとに項目を並べていると、つい羅列的になってしまうことを自覚・自省することが多かったのは事実です。  本書では、「疾患の分類」や「成り立ちのメカニズム」をなるべくわかりやすく記述しました。臨床症状や検査所見を詳しく書いているわけではありませんので、少しわかりづらい部分があるかも知れません。なるべく多くのイラストを入れるとともに、必要に応じて肉眼写真をつけ加えました。看護師は顕微鏡を覗くチャンスが少ないことに配慮して、顕微鏡所見は必要最小限でわかりやすいものにかぎりました。  各論のはじめには、復習のために、各臓器の「正常の構造と機能」をつけ加えました。各項目に可能なかぎり「ポイント」を示しました。知識の整理に役立つはずです。本文中に書けなかった内容は、ページ欄外のNoteに補充してあります。Noteを穴埋め的に目一杯充実させることにとても苦労しました。少し詳しすぎる内容もありますが、ゆとりのある人は参考にしてください。図表もなるべくわかりやすく工夫したつもりです。何より、内容をすべて1 人でまとめていますので、内容的なバランスや重複の少なさには他の本にない強みがあると自負しています。  今回の改訂では、巻末に付録として「消化器疾患の病理」をつけ加えました。消化器疾患の肉眼所見の特徴を中心に、病理総論的な立場から横断的に解説しました。肉眼的な色、形、大きさ、硬さの変化を認識することの重要性とともに、看護師が知っておくべき病変の見方の基本、内視鏡所見やエックス線・超音波画像とそれに対応する肉眼所見を提示しました。  力(りき)を入れたのは、あちこちにちりばめた「コラム」です。気楽にコラムをお読みいただ き、“勉強する気”になっていただければ幸いです。「なぜ?」を理解する助けになれば、まさにねらいどおりということになります。「へえ!」と納得してもらえれば嬉しいです。実は、メディカルエッセイ書きは筆者の得意とする(いや、単に好きなだけの)領域です。せっかく勉強するのだから、みなさん楽しく勉強しましょう。ね?! 2017年12月吉日

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