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続 IVナース認定プログラム アドバンス編
続 IVナース認定プログラム アドバンス編
著者名 編集:京都大学医学部附属病院看護部
発行年月日 2018年3月2日
判・頁数 B5判 160頁
ISBN 9784907176648
定価(10%税込) 定価 3,850円(10%税込)
在庫 在庫あり 
書籍概要
「IVナース認定プログラム 技能認定テキスト」の中~上級者編。輸液療法の知識、生物学的製剤の知識・投与の実際などのほか、京大病院での
認定プログラムレベル・C、・Dの実際やインストラクター講習についてもまとめた。
書籍目次詳細
第1章 はじめに: 輸液の関連法規と認定制度について
輸液に関わる関係法規

第2章 IVナース アドバンスプログラム レクチャー編 1
生物学的製剤について
生物学的製剤の投与の実際
輸血管理
抗がん薬投与における末梢静脈血管穿刺の基礎知識
抗がん薬曝露予防について
造影剤について
造影剤に関する基礎知識(眼科領域)
造影剤ついての看護の注意点
緊急時ブラッドアクセス留置用カテーテルの仕組み(ブラッドアクセス留置用カテーテルQ&A)

第3章 IVナース アドバンスプログラム レクチャー編 2
アナフィラキシーについて
テープ固定時の皮膚障害の予防
一次救命措置 (BLS)

第4章 レベルIII(アドバンスレベル)の認定制度について
レベルⅢ認定プログラムについて
レベルⅢ認定プログラムの構成と進め方
レベルⅢC認定プログラムの構成と進め方
レベルⅢD認定プログラムの構成と進め方
レベルⅢD造影剤使用に関するプログラム(補足)

第5章 レベルIII取得後の輸液管理認定指導者(IVナースインストラクター)として
レベルⅢ・輸液管理認定指導者(IVナースインストラクター)に必要なアドバンスドな知識
IVインストラクターの役割と養成プログラム

第6章 IVナースインストラクターによる認定試験の実際
IVインストラクター講習
レベルⅡ認定試験・実技試験監督の実際
演習の教え方のコツ

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序文・はじめに・あとがき 等
監修にあたって

京都大学医学部附属病院(以下、当院)で、IVナースの認定制度が制定されたのが2007年ですからちょうど10年が経過したことを期に、昨年、4月に本著の前編にあたる「IVナース認定プログラム 技能認定テキスト」を刊行しました。
すでに当院では新人段階の認定制度における当院のテキストとして、全員が用いており、また他の施設でも、IVナース認定制度の立ち上げの参考にしていただいています。
今回の『続・IVナース認定プログラム アドバンス編』では、やはり当院の認定プログラムの講習内容、実習に準じて、より高度の知識や技能を扱っています。
医療のなかでの“手技の標準化”とは、“普通”ということではなく、“誰が実施しても求められる一定の水準が一律に実施されている”という意味です。参考までに、当院では、IVナースの認定制度に準じて、まずは講義、口頭試問、実技試験などを経て、ようやく一般的なIV業務(レベルIIと呼んでいます)に従事できるようになります。指導的な役割をする看護師は本書に記載したように、さらに上のレベルⅢの取得が義務づけられており、また抗がん薬の投与のための血管確保は、さらに特化したレベルⅢcという特別な資格認定を必要とします。
このように認定制度に基づく教育体制、また実践支援体制を整備し、病院全体として輸液療法の手技の標準化に取り組むことで、できるだけ安全で良質な医療を常に患者さんに提供し続けることができるように努力しています。手技の標準化を意図した認定制度を設けることで、かなりのアクシデント、インシデントが抑止できます。しかしながら、それでも輸液療法に関連する薬液の誤投与、カテーテル関連血流感染、血管外漏出の問題がゼロになるわけではありません。毎年のように教育プログラムを見直しが必要です。
輸液療法は診断、治療にとって欠かせないもので、患者さんはその恩恵を受けます。輸液療法の最も身近にいる看護師が単なる穿刺の技能だけでなく、準備から説明、また実施中とおして的確な観察ができて初めて輸液療法が完了します。今回の『続・IVナース認定プログラム アドバンス編』も広く参考にしていただき、ぜひとも、各施設で標準化に向けた教育プログラム、技術支援の機会を積極的に構築されることを願います。
平成30年3月
京都大学医学部附属病院
総合臨床教育・研修センター
特定准教授  伊藤和史

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