病理学の穴埋め記述式問題集。病気の原因とは何かを、問題形式で確認していく構成。別冊解答では詳細な解説があり、効率的な自己学習ができる。今回の改訂では、穴埋め記述問題には選択する語句群を用意し、より理解しやすいように工夫した。看護師国家試験問題の過去問を追加し、問題の充実を図った。

総　　論
１．病理学と病理診断
２．細胞傷害
３．先天異常
４．循環障害
５．炎　症
６．免疫異常とアレルギー
８．腫　瘍

各　　論
１．心臓の疾患
２．脈管系の疾患
３．造血系・リンパ系の疾患
４．呼吸器系の疾患
５．消化器系の疾患
６．肝臓、胆嚢、膵臓の疾患
７．泌尿器系の疾患
８．男性生殖器系の疾患 162
９．女性生殖器系と乳腺の疾患
10．内分泌系の疾患
11．筋・骨格系の疾患
12．皮膚の疾患
13．脳・神経系の疾患
14．眼と耳の疾患
15．全身性疾患

　この『新訂版 パワーアップ問題演習病理学　第２版』は、本文中に使用した文章（穴埋め式問題）の多くは、原則として『新訂版 クイックマスター病理学　第２版』から引用しています。
　実践問題は、解剖学および病理学・臨床医学の領域から広く出題し、各章の最後には看護師国家試験に実際に出題された問題をできるだけ多く含むように構成しました。
　実は、この実践問題の多くは、筆者が医師になり立てのころ、とある都内の病院付属の看護学校で解剖学と病理学を教えていた1978年に作成した手書きの問題集をもとにしています。約20年後
にこの古い問題集をデータ化し、模範解答のたたき台を添えてくれたのは、当時東海大学医学部の医学生だった岡田まゆみ女史でした。彼女は現在、救命救急医として大活躍されています。こうした過去の努力が、いまになって実を結ぶことは少しく感慨深いものがあります。
　もちろん医学的概念や統計の変化はありますが、今も昔も重要なことは変わらない点に改めて気づかせてもらいました。
　2018年秋に、本格的な改訂に取り組みました。設問や解説を見直して、可能な限り最新の情報としました。四者択一の問題は、国家試験に準じた形にブラッシュアップしました。穴埋め記述式の設問には選択用の語句群を新設し、学習しやすく工夫しました。四択（ないし五択）の問題については、過去の看護師国家試験に出題された問題を追加し、できるだけていねいな解説を試みました。多少のダブりはお許し願いたいと思います。「たぶん、これは！」と思う付加価値の高い解説もあります。enjoy！