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薬理学をおもしろく学ぶ
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書籍概要
楽しく、わかりやすくドクターと助手さんが薬理学を解説。難しいイメージのある薬理学。薬物の体内動態や主な薬の基礎知識を図とチャートで会話形式を交えわかりやすく解説して、薬理学を楽しく学べるように工夫している。
書籍目次詳細
Contents
Prologue
Chapter1 薬理学の基本を知ろう
薬理学は2本の柱でできている
薬物動態とは「身体の中の薬の動き」
ちょうどいい薬の量はどう決まる?
薬が効くしくみ
薬の効き目を考える
薬の飲み合わせには注意が必要
コラム: 薬物相互作用:Food-Drug Interaction
Chapter2 末梢神経;神経で身体は調節されている
末梢神経は身体を感じて、動かし、調整する
神経の刺激伝達と局所麻酔薬
コラム: Go on to shock at
神経伝達物質と筋弛緩薬
コラム: アトワゴリバース
身体の調節をする自律神経
Chapter3 中枢神経;身体と心の調節
身体のスムーズな動きの調節
コラム: 抗パーキンソン病薬パッチ剤とDDS
心・感情の調節と情報の統合処理
コラム::その他の作用機序の睡眠薬
情報の処理・統合の調整
Chapter4 循環器;生命の源を適切に運ぶための調節
適切な圧力(血圧)の調節
コラム:ショックのときのアドレナリン投与
心臓が十分な機能を発揮するため(心不全)
規則正しいリズムを維持するため(不整脈)
Chapter5 呼吸器;空気の通り道の調節
咳・痰
異物除去のしくみ
咳の治療薬
痰の治療薬
気管支喘息の治療薬
コラム:オマリズマブ(抗IgE抗体)
Chapter6 消化器;美味しく食べて栄養をちゃんと吸収するための調節
胃の中では攻撃と防御が常に戦っている
コラム:クラビットの薬物相互作用
吐気は現場(胃腸)と会議室(中枢)で起きている
大腸の動きが便の形を決めている
コラム:水が合わない
Chapter7 代謝;糖・脂質の栄養素を体内で上手に使うための調節
メタボリックシンドローム
脂質異常症
コラム:横紋筋融解症
コラム:ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体
痛風
Chapter8 炎症・アレルギー;免疫の調節
アレルギーとは
アレルギーが起こるしくみ
アレルギー性疾患の治療薬
Chapter9 水・電解質;水分の調節・電解質の調節
過剰な体内の水分を出す(利尿)
足りない水分を入れる(輸液)
適切なpHを維持するために
コラム:アイソトニック? ハイポトニック?
Chapter10 血液疾患;酸素の運搬と凝固の調節
赤血球の働きと貧血
白血球の働きと白血球減少症
コラム:日和見感染症
血液凝固機構
Chapter11 骨代謝;身体を支える骨の元気を保つ調節
骨の役割
カルシウム(Ca)濃度を調節するしくみ
コラム:過換気症候群と助産師の手
骨を再生するしくみ
Chapter12 悪性腫瘍;がんと戦うための調節
がんの治療
がんに対する薬物治療
細胞障害性抗がん剤と分子標的治療薬
コラム:免疫チェックポイント阻害薬
Chapter13 感染症;細菌とウイルスと戦うための調節
感染症とは
細菌感染症
ウイルスとは
ウイルス感染症の治療薬
コラム:新しいインフルエンザウイルス治療薬 ゾフルーザ
コラム:ペグインターフェロン(PEG-IFN)
コラム:NS5A複製複合体阻害薬+NS5Bポリメラーゼ阻害薬(ハーボニーR配合錠)
Chapter14 新薬の開発;よりよい薬を世に送り出すためのシステム
求められる新しい薬
新しい薬を世に送り出すために
「“仮免許”の新薬」を本当に安心して使うために
医療費高騰を救う救世主か? それとも??
コラム:バイオシミラー
さくいん
Prologue
Chapter1 薬理学の基本を知ろう
薬理学は2本の柱でできている
薬物動態とは「身体の中の薬の動き」
ちょうどいい薬の量はどう決まる?
薬が効くしくみ
薬の効き目を考える
薬の飲み合わせには注意が必要
コラム: 薬物相互作用:Food-Drug Interaction
Chapter2 末梢神経;神経で身体は調節されている
末梢神経は身体を感じて、動かし、調整する
神経の刺激伝達と局所麻酔薬
コラム: Go on to shock at
神経伝達物質と筋弛緩薬
コラム: アトワゴリバース
身体の調節をする自律神経
Chapter3 中枢神経;身体と心の調節
身体のスムーズな動きの調節
コラム: 抗パーキンソン病薬パッチ剤とDDS
心・感情の調節と情報の統合処理
コラム::その他の作用機序の睡眠薬
情報の処理・統合の調整
Chapter4 循環器;生命の源を適切に運ぶための調節
適切な圧力(血圧)の調節
コラム:ショックのときのアドレナリン投与
心臓が十分な機能を発揮するため(心不全)
規則正しいリズムを維持するため(不整脈)
Chapter5 呼吸器;空気の通り道の調節
咳・痰
異物除去のしくみ
咳の治療薬
痰の治療薬
気管支喘息の治療薬
コラム:オマリズマブ(抗IgE抗体)
Chapter6 消化器;美味しく食べて栄養をちゃんと吸収するための調節
胃の中では攻撃と防御が常に戦っている
コラム:クラビットの薬物相互作用
吐気は現場(胃腸)と会議室(中枢)で起きている
大腸の動きが便の形を決めている
コラム:水が合わない
Chapter7 代謝;糖・脂質の栄養素を体内で上手に使うための調節
メタボリックシンドローム
脂質異常症
コラム:横紋筋融解症
コラム:ヒト型抗PCSK9モノクローナル抗体
痛風
Chapter8 炎症・アレルギー;免疫の調節
アレルギーとは
アレルギーが起こるしくみ
アレルギー性疾患の治療薬
Chapter9 水・電解質;水分の調節・電解質の調節
過剰な体内の水分を出す(利尿)
足りない水分を入れる(輸液)
適切なpHを維持するために
コラム:アイソトニック? ハイポトニック?
Chapter10 血液疾患;酸素の運搬と凝固の調節
赤血球の働きと貧血
白血球の働きと白血球減少症
コラム:日和見感染症
血液凝固機構
Chapter11 骨代謝;身体を支える骨の元気を保つ調節
骨の役割
カルシウム(Ca)濃度を調節するしくみ
コラム:過換気症候群と助産師の手
骨を再生するしくみ
Chapter12 悪性腫瘍;がんと戦うための調節
がんの治療
がんに対する薬物治療
細胞障害性抗がん剤と分子標的治療薬
コラム:免疫チェックポイント阻害薬
Chapter13 感染症;細菌とウイルスと戦うための調節
感染症とは
細菌感染症
ウイルスとは
ウイルス感染症の治療薬
コラム:新しいインフルエンザウイルス治療薬 ゾフルーザ
コラム:ペグインターフェロン(PEG-IFN)
コラム:NS5A複製複合体阻害薬+NS5Bポリメラーゼ阻害薬(ハーボニーR配合錠)
Chapter14 新薬の開発;よりよい薬を世に送り出すためのシステム
求められる新しい薬
新しい薬を世に送り出すために
「“仮免許”の新薬」を本当に安心して使うために
医療費高騰を救う救世主か? それとも??
コラム:バイオシミラー
さくいん
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序文・はじめに・あとがき 等
Prologue
薬理学ってなぁに?
薬理学とは、難しい定義によると、「薬物(人の生体機能に影響を及ぼす化学物質)と生体との相互作用の結果により起こる現象を研究する学問」ということになっています。
医学には大きく分けて「基礎医学」と「臨床医学」があることはご存知だと思います。
基礎医学というのは「身体に関する知識を学ぶ学問」で生理学・生化学・病理学などがあるのに対して、「疾患に対する知識を学ぶ学問」が臨床医学で内科や外科小児科などがあります。薬理学というのはちょうどその2つを結ぶ“かけ橋”のような学問になります。
ですから、基礎医学と臨床医学の両方をしっかりと理解したうえで薬理学の理解が可能になります。欧米ではこの薬理学は「臨床医学」の項目に分類されているそうですよ。
今までみなさんは生理学や生化学などの基礎医学の勉強をがんばってきたと思います。正常の状態である生理学や生化学がわからないと異常の状態の病理学がわからないし、基礎医学で学ぶ身体に関する知識が十分に理解できてないと、その知識をベースに考える診断や治療に関する臨床医学の理解ができない。医学はすごくたくさんの知識を積み重ねていくことが求められるので、勉強はほんとうに大変ですね。
内科的な治療には薬物療法は不可欠なものです。その薬物療法を行うには、疾患・症状を改善する作用(主作用)がちゃんと得られて、不快な作用や危険性(副作用)がなるべく出ないようにすることが大事になります。それにはやはり患者さんが今どういう状況になっているかという疾患に対する知識(原因:病理学、診断・症状:内科学)と薬理学の理解が必要になってきます。
「基礎医学」と「臨床医学」の橋渡しをしている学問の薬理学は、範囲が広すぎて勉強するのはほんとうに大変だと思います。でも現在の医学では、どんな診療科でも薬物療法は必ず行われるので、薬理学の勉強は避けて通るわけにはいかないのが悩ましいところです。幅広い薬理学も、エッセンスを押さえることができれば、さらに細かな内容もわかりやすくなります。
それでは、キーになる薬理学のエッセンスをおもしろく学んでいくことにしましょう。
内田直樹
肥田典子
薬理学ってなぁに?
薬理学とは、難しい定義によると、「薬物(人の生体機能に影響を及ぼす化学物質)と生体との相互作用の結果により起こる現象を研究する学問」ということになっています。
医学には大きく分けて「基礎医学」と「臨床医学」があることはご存知だと思います。
基礎医学というのは「身体に関する知識を学ぶ学問」で生理学・生化学・病理学などがあるのに対して、「疾患に対する知識を学ぶ学問」が臨床医学で内科や外科小児科などがあります。薬理学というのはちょうどその2つを結ぶ“かけ橋”のような学問になります。
ですから、基礎医学と臨床医学の両方をしっかりと理解したうえで薬理学の理解が可能になります。欧米ではこの薬理学は「臨床医学」の項目に分類されているそうですよ。
今までみなさんは生理学や生化学などの基礎医学の勉強をがんばってきたと思います。正常の状態である生理学や生化学がわからないと異常の状態の病理学がわからないし、基礎医学で学ぶ身体に関する知識が十分に理解できてないと、その知識をベースに考える診断や治療に関する臨床医学の理解ができない。医学はすごくたくさんの知識を積み重ねていくことが求められるので、勉強はほんとうに大変ですね。
内科的な治療には薬物療法は不可欠なものです。その薬物療法を行うには、疾患・症状を改善する作用(主作用)がちゃんと得られて、不快な作用や危険性(副作用)がなるべく出ないようにすることが大事になります。それにはやはり患者さんが今どういう状況になっているかという疾患に対する知識(原因:病理学、診断・症状:内科学)と薬理学の理解が必要になってきます。
「基礎医学」と「臨床医学」の橋渡しをしている学問の薬理学は、範囲が広すぎて勉強するのはほんとうに大変だと思います。でも現在の医学では、どんな診療科でも薬物療法は必ず行われるので、薬理学の勉強は避けて通るわけにはいかないのが悩ましいところです。幅広い薬理学も、エッセンスを押さえることができれば、さらに細かな内容もわかりやすくなります。
それでは、キーになる薬理学のエッセンスをおもしろく学んでいくことにしましょう。
内田直樹
肥田典子
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