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ICU看護実践マニュアル
ICU看護実践マニュアル
著者名 監修:肥留川賢一(青梅市立総合病院副院長/救命救急センター長) 編著:剱持 雄二(青梅市立総合病院救命救急センター集中治療室・看護主任・集中ケア認定看護師)
発行年月日 2022年10月31日
判・頁数 B5判 292頁
ISBN 9784867490075
定価(10%税込) 定価 4,620円(10%税込)
在庫 在庫あり 
書籍概要
本書は救急・ICU 部門で現在も第一線で働いている青梅市立総合病院救命救急センターの看護スタッフが中心となり、さらに一緒に診療にあたっている医師の協力によってまとめられたICU看護の知識・実践を網羅したマニュアルである。今押さえるべき「ICU看護のトレンド」を集約したベッドサイドで生かせる実践書である。ICUの現場で新人への指導や自身の知識の再構築にも役立つとともに、ICU看護の標準化・手順の見直しも使える。
書籍目次詳細
主な内容
1.ICUにおける入室患者の管理
2.ICUにおける血行動態モニタリング
3.ICUにおける脳神経外科患者の看護
4.ICUにおける循環器内科患者の看護
5.ICUにおける心臓血管外科患者の看護
6.人工呼吸器装着患者の看護 
7.ICUにおける鎮痛・鎮静、せん妄予防と家族の看護 
8.ICUにおける血液浄化療法時の看護
9.ICUにおける体温管理療法時の看護
10.ICUにおける小児患者の看護
11.血管造影
12.各論(点滴・輸液の考え方、敗血症の管理、皮膚トラブルの予防的ケア、口腔ケア/眼のケア、腹臥位療法、ICUにおける栄養管理、ストーマ管理、ICUでよく使う薬、Rapid Response System、BLS・ACLS、画像診断、ICUにおける検査値、遠隔ICU、DMAT)

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序文・はじめに・あとがき 等
「ICU 看護実践マニュアル」の監修にあたり
 世界中が新型コロナウイルス感染症の猛威にさらされ、今年は都市部において医療体制の崩壊から在宅死をまねくほどの非常事態に陥りました。新型コロナウイルス感染症は我々の日常生活を一変させた大きな事件として後世まで語り継がれることになると思います。
 しかしこのような時代であっても医療・看護そのものの本質が変わることはありません。救急・ICU 領域では緊急度や重症度の高い重篤な患者さんに連日遭遇します。どのような状況であっても、迅速かつ適切な診断・治療が必要となります。医師、看護師、薬剤師、臨床工学技士など数多くの職種の専門家が治療にあたっていますが、そのなかでも看護師の役割は極めて重要となります。
 刻々と変わる症状やバイタルサイン、さまざまなデータから現在どのような状態であるのかを見極め、どのように対応しなければならないのか判断する必要が生じてきます。
 本書ではICU 入室中の管理で必要となるさまざまな状況を考慮し、それに即した対応をわかりやすく理解できるように写真や絵を多数取り入れ、視覚に訴えるように工夫して作成してあります。「単純なことを完璧にこなすことができれば、難しいことも簡単にこなせる技術を身に着けることができる」という言葉があります。本書を通して基本的なことをしっかり身に着けていただければどのような手技も簡単にこなせるようになると考えます。
 本書は救急・ICU 部門で現在も第一線で働いている青梅市立総合病院救命救急センターの看護スタッフが中心となり、さらに一緒に診療にあたっている医師の協力により作成した実践的なマニュアル本です。本書が現場で皆様の役に立ち、多くの患者さんが安全な入院生活を送れることが我々医療者の願いです。簡潔で読み易く、さまざまな事を学べる実践的な本に仕上がっていますので、ぜひ手に取っていただき、現場でのお手伝いができれば幸いと考えます。
                              2022年9月
青梅市立総合病院副院長/救命救急センター長
肥留川 賢一

巻頭言
 当院は1957(昭和32)年11月に東京都青梅市に公的病院として開院し、今年創立65年になる総合病院です。『私たちは、快適で優しい療養環境のもと地域が必要とする高度な急性期医療を安全かつ患者さんを中心に実践します』という看護局の理念に基づいて、院内の多職種のみならず地域・行政と連携しながら、患者にとっていちばん身近な専門職として、365日24時間をとおしてケアの実践を行っています。
 当院は2000(平成12)年に救命救急センターの認定を受け、ICU・CCU 対応病床を有し、西多摩医療圏唯一の3 次救急病院として東京DMAT にも携わっています。当地域は東京の西の奥座敷と言われ、自然豊かな地域にあります。東京都の
なかでも高齢化率はいちばん高く、患者は循環器や脳血管疾患などの急性期医
療のみならず、山間部の滑落や多摩川の溺水等の患者に対してヘリコプターでの
搬送受け入れなど地域の特殊性をもった医療にも携わっています。
 このような地域の特徴を踏まえ、キュアのみならずケアも重視して患者に寄り添った看護を展開しています。今回、私たちが日々取り組んでいる看護実践をエビデンスを踏まえて、ICU や救急に従事する看護師向けに実践を重視したマニュアルにまとめました。当院の現場での生きた看護実践を知っていただき、日々の看護に役立てていただければ幸いです。
                              2022年9月
青梅市立総合病院看護局長/認定看護管理者
小平 久美子

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