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新訂版 周産期ケアマニュアル 第2版
新訂版 周産期ケアマニュアル 第2版
著者名 立岡 弓子(滋賀医科大学医学部看護学科教授)
発行年月日 2014年3月15日
判・頁数 B5判  336頁
ISBN 9784907176136
定価(10%税込) 定価 4,400円(10%税込)
在庫 在庫あり 
書籍概要
妊娠初期から末期、分娩期、産褥期および新生児編について、周産期にま
つわるすべてのことを解説。新たに「出生前診断」「耐糖能検査」「分娩進行促進へのケア」
「臍帯血ガスの評価」「院内助産所・院内外来」「吸啜のメカニズム」「尿失禁」「胎外生
活不適応状態へのケア」が加わるなど、最新の知見と技術が網羅されている。
書籍目次詳細
目次
Chapter1 妊娠期と胎児の成長編
妊娠初期
1 妊娠の確定診断と妊娠週数の数え方
2 妊娠初期の健診とスクリーニング
3 出生前診断
4 妊娠初期の胎児の成長と能力
5 内診の介助
6 耐糖能検査について
7 妊娠嘔吐・妊娠悪阻と食事療法
8 妊娠初期に活用できる母子保健制度
妊娠中期
1 妊娠中期の健診
2 妊娠中期のスクリーニング
3 妊娠中期の胎児の成長と能力
4 先天異常
5 乳房の変化とセルフケア
6 妊娠高血圧症候群
7 着帯
8 日常生活の過ごし方
9 妊娠運動療法
10 妊娠中期の食事
11 胎教
12 出産準備教室のプログラミング
13 妊娠中期に活用できる母子保健制度
妊娠末期
1 必要な検査とスクリーニング
2 胎児心拍数モニタリング
3 妊娠末期の胎児発育の観察と評価
4 胎盤の成長と機能
5 マイナートラブル
6 分娩準備教育1—リラクゼーション
7 分娩準備教育2—呼吸法
8 妊娠末期に活用できる母子保健制度

Chapter2 分娩期編
1. 陣痛のメカニズム
2. パルトグラムの活用と分娩予測
3. 児の回旋のメカニズム
4. 内診の実際
5. 分娩監視装置と胎児の健康状態の評価
6. 破水
7. 産痛へのケア
8. 分娩進行促進へのケアと処置
9. 分娩期の食事
10. 分娩時に伴う処置
11. 分娩の介助技術
12. 会陰切開・会陰裂傷
13. 児心音下降への対応
14. 臍帯血ガスの評価
15. 早期母子接触・早期授乳
16. 胎盤の観察
17. 院内助産所・助産外来
18. フリースタイル出産

Chapter3 産褥期編
1. 子宮復古の観察とケア
2. 外陰部と痔核のケア
3. 母乳分泌と射乳のしくみ
4. 産褥期の乳房ケア
5. 乳房・乳頭トラブルへの対応
6. 吸啜のメカニズム
7. 授乳介助
8. 搾乳と母乳の冷蔵・冷凍保存およびその使用
9. 立会い分娩
10. 産褥体操とママヨガ
11. 尿失禁
12. 家族計画指導
13. 産褥期に活用できる母子保健制度
14. 子宮内膜の再生
15. 月経開始の仕組み

Chapter4 新生児編
1 保温
2 出生直後の新生児のバイタルサイン
3 新生児の蘇生
4 胎外生活不適応状態へのケア
5 計測・反射・評価
6 点眼と臍処置
7 沐浴
8 清拭
9 ビタミンK2シロップの投与
10 ガスリー検査
11 生理的黄疸
12 光線療法
13 聴力検査
14 生理的変化
15 マッサージ
16 爪切り
17 新生児訪問
18 育児期に活用できる母子保健制度

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序文・はじめに・あとがき 等
 2013年に新訂版が出版され1年が過ぎました。このたび、新たに項目を見直し内容の充実をはかりました。初版のときから続く本書の目的である“視覚資料を有効に活用することで、看護実践に結びつける”という発刊のねらいは変わりません。これまでの内容にとどまらず、どのテキストにも書かれている基礎的知識に、新しい研究論文から実証されたケア内容について加筆できるように努めました。画像についても、できるだけ見やすく学習するポイントに焦点を当てたものとしました。
 新たな内容としては、【妊娠期編】では臨床にて検査が必須となりました「耐糖能検査」に加え、産科医療の時代背景から「出生前診断」の項目を入れました。【分娩期編】では、「分娩進行促進へのケア」を入れ、分娩第1期の看護職の看護実践により活かせるケア内容とその根拠について盛り込みました。さらに、児の出生後に行われている「臍帯血ガスの評価」として、検査の必要性と胎内環境評価へのアセスメント指標としての内容を充実させました。【産褥期編】では、多くの女性にみられる産後の「尿失禁」についての内容を加えました。また、乳房の項目としては、「吸啜のメカニズム」については、十分に検討された研究論文から内容をわかりやすい文章と図で説明しています。【新生児編】では、新生児の出生直後に生じやすい呼吸障害や低血糖などの早期発見に役立てるように、内容を加えています。
 各項目の構成は、<目的><意義><技術内容><根拠>の流れが学習過程のなかで知識となるように心がけています。テキストを開きながら、同時にお手持ちのパソコンで画像を観ることで、より実践に結びつく学習ができることを期待しています。
 本書は、看護学や助産学の学生の方はもちろん、看護師・助産師・保健師の方々を対象として読んでいただき、周産期の現場で学生教育や臨床実践教育の活用されていただける教科書でありたいと願っています。
 最後になりましたが、貴重な臨床現場での撮影にご理解とご協力をいただきました、妊産褥婦の皆様、滋賀医科大学病院6A病棟、静岡市立清水病院産婦人科、おおいしレディースクリニックの大石晃良院長・スタッフの皆様、菜桜助産院の堀田久美先生に深く感謝申し上げます。臨床助産師の皆様と助産教育に携わる大学教員の協力体制のもとで、このテキストが完成したことをうれしく思います。


 2014年3月吉日

立岡 弓子
  滋賀医科大学医学部看護学科准教授
  臨床看護学講座母性看護学・助産学

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