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新訂版 クイックマスター薬理学 第2版
新訂版 クイックマスター薬理学 第2版
著者名 鈴木 正彦(埼玉医科大学保健医療学部教授)
発行年月日 2014年3月15日
判・頁数 B5判 242頁
ISBN 9784907176075
定価(10%税込) 定価 2,860円(10%税込)
在庫 在庫あり 
書籍概要
たくさんある薬も、クイックマスター薬理学を読めば、きれいに整理整頓ができ、頭の中の引き出しにきっちり収まる。巻頭カラーの「目で見るクスリのしくみ」を読むだけでも、薬理学を十分理解することができる。
書籍目次詳細
目 次
巻頭カラー付録 目で見るクスリの仕組み
第1章 薬理学の基礎知識
薬理学の概要/薬物と法令/薬物の作用/薬物効果に影響を及ぼす要因/薬物の適用方法/薬物の体内動態/薬物の副作用/処方せんと薬品の剤形/薬物の取り扱いと計量/新薬とジェネリック医薬品
第2章 末梢神経系作用薬
局所麻酔薬/筋弛緩薬/自律神経作用薬
第3章 中枢神経系作用薬
全身麻酔薬/催眠薬/抗てんかん薬/抗パーキンソン薬/麻薬性鎮痛薬/抗精神薬/中枢神経興奮薬
第4章 オータコイド・アレルギー用薬
第5章 心臓血管系作用薬
心不全治療薬/抗不整脈薬/抗狭心症薬/抗高血圧薬/抗脂質異常症薬/利尿薬
第6章 血液造血系作用薬
貧血治療薬・白血球減少症治療薬/血液凝固阻止薬・抗血小板薬/血栓溶解薬・止血薬
第7章 呼吸器系作用薬
呼吸促進薬・鎮咳薬・去痰薬/気管支喘息治療薬
第8章 消化器系作用薬
健胃消化薬・制酸薬/消化性潰瘍治療薬/下剤・止瀉薬/制吐薬・利胆薬
第9章 生殖器系作用薬
子宮収縮薬/性ホルモン・経口避妊薬
第10章 物質代謝作用薬
ビタミン薬/ホルモン剤/輸血剤・栄養剤・電解質製剤
第11章 抗感染症薬
消毒薬/抗菌薬の特徴/それぞれの抗菌薬/抗寄生虫薬/抗ウイルス薬/皮膚外用薬
第12章 抗悪性腫瘍薬
第13章 漢方薬
第14章 生物学的製剤と診断用薬
生物学的製剤/診断用薬
第15章 薬・毒物中毒の処置

強くなろう! 薬理の計算
本文中に使われたおもな薬の一般名と商品名対照表
項目索引
薬剤索引

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序文・はじめに・あとがき 等
 本書は、「わかりやすい薬理学のテキスト」をめざし、看護学生の補助教材として使用していただけるように作成しましたが、単独でも使用できるようにすること、自習しやすいようにすること、そして看護以外の医療系学部の学生にも利用できるようにすることを目標に内容の充実をはかっています。
 いまさら述べるまでもなく、現代の医療で薬物療法は重要な役割を果たしています。みなさんも病院を受診するとたいていの場合、薬が処方されます。そのため、コメディカルの分野の医療系専門職をめざす学生は必ず薬理学の講義を受け、また、各医療系国家試験にも薬の出題が必ずあります。しかしながら、薬理学の重要性はわかっていても、薬理学を苦手科目にあげる学生が多いのも事実です。
 その理由の1つは薬の名前を覚えるのが大変だということです。現在、医療用医薬品として許可されている薬は18,000種類以上あり、1つの総合病院(病床400床程度)で使用されている薬は1200~1300種類あります。そのため薬の名前を覚えるのは大変ということになります。しかし、内科治療の90%以上が100種類の薬で行うことができるといわれています(北原光夫編:内科医の薬100、第3版、医学書院、2005)。
 また、過去10年間の看護師国家試験で、薬に関する問題は100種類の薬で約95%が出題されています(2013)。
 わかりやすい薬理学のテキスにするために、①取り上げる薬の数をできるかぎり少なくし、②図や表を用いて簡潔に説明し、③補足として欄外(Note)に詳しい説明を加え、④臨地実習で役立つように薬の一般名の後に括弧をつけて代表的な商品名を記載するとともに、特に看護と関連する重要な点を「看護のポイント」として記しました。
 本書によって、薬理学が苦手科目から得意科目に変わり、その知識を看護の場で活用していただければ著者として望外の喜びです。

2014年3月
鈴木 正彦

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