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母性看護 小児看護 実習あるあるお助けブック 別冊「母性看護実習お助けポケットブック」「小児看護実習お助けポケットブック」付き
母性看護 小児看護 実習あるあるお助けブック 別冊「母性看護実習お助けポケットブック」「小児看護実習お助けポケットブック」付き
著者名 編著:立岡弓子、桑田弘美(滋賀医科大学医学部看護学科教授)
発行年月日 2021年3月29日
判・頁数 B5判 224頁
ISBN 9784867490020
定価(10%税込) 定価 3,080円(10%税込)
在庫 在庫あり 
書籍概要
本書は、母性看護学実習・小児看護学実習において、臨床実践に必要な基礎的知識、アセスメント、特異的な疾患の知識などをまとめたガイドブックである。教科書とは異なり、基本的知識ではエッセンスだけをまとめ、技術では初学者である学生が原則として理解すべき内容と正常を逸脱した場合のケアに分けて解説をしている。
 さらに、これまでの実習に関するサブテキストと住み分けができる特徴として、実習前、実習中、実習後、実習の振り返り、ちょっとしたトラブル(ヒヤリハット)や看護学生が実習中に思い悩むさまざまな場面を盛り込んだ内容となっている(学生あるある「実習のポイント」)。
 別冊の「お助けポケットブック」は、実習記録の厳重な管理から実習終了後には記録が消去される今日、個人情報には触れず、看護学生がそれぞれに自己学習や実習で学んだことを自由に記載できるページを設け、自分だけの手元に残るオリジナルの参考書となる。
書籍目次詳細
主な内容

母性看護実習
1 母性看護実習に臨む学生のみなさまへ
 1.母性看護実習で受け持つ患者さまと、受け持ち期間と実習の流れ
 2.出産への立ち合い
 3.母性看護学での対象の理解
 4.看護学生としてできること
 5.退院後の育児生活をみすえた保健指導
 6.実習終了時の挨拶
2 押さえておきたい母性看護の基礎知識とかかわり方のポイント
 1.妊娠期の基礎知識
 2.分娩期の基礎知識
 3.産褥期の基礎知識
 4.新生児期の基礎知識
3 妊娠期から産褥期までの心理的変化と母子関係
 1.妊娠期の心理的変化と母性意識
 2.分娩期の産婦の心理
 3.産褥期の褥婦の心理と母子関係
4 よくみる妊婦のマイナートラブル
5 押さえておきたい母性看護技術
 1.レオポルド触診法(腹部触診)
 2.CTGモニターの装着と判読
 3.産痛へのケア
 4.子宮収縮状態・悪露の観察
 5.授乳法
 6.栄養指導
 7.新生児のバイタルサイン測定、身体計測
 8.新生児の沐浴
6 受け持ちさんにこんな異常がみられたら
 1.よくある妊娠期の異常
 2.よくある分娩期の異常
 3.よくある産褥期の異常
 4.よくある新生児期の異常
7 受け持ちさんが帝王切開術になったら 95
 1.帝王切開術の看護
 2. 事例展開
8 受け持ちさんが多胎妊娠だったら
 1.双胎妊娠のリスク
 2.妊娠期間に予測される看護問題と看護ケア
 3.分娩方法
9 母性看護の看護過程
 1.ウェルネス看護診断の考え方を学ぼう!
 2.妊娠期から産褥期までのアセスメントの基本を押さえよう!

 3.早期新生児期のアセスメントの基本を押さえよう!

小児看護実習
1 小児看護実習に臨む学生のみなさまへ
 1.小児看護学の特徴と実習の目標ってなんだろう?
 2.事前学習は何をしたらいいの?
 3.対象となる患者と、実習スケジュール・計画の立て方
2 押さえておきたい小児看護の基礎知識とかかわり方のポイント
 1.小児看護の基礎知識
 2.子どもの成長・発達、発達課題とかかわり方の工夫
3 子どもの成長・発達段階別のアセスメントの基本
 1.各発達段階別のアセスメントの特徴
 2.発達段階をふまえたアセスメント-看護問題の明確化まで
4 子どもがよく訴える症状
5 子どもと家族
 1.子どもにとっての家族
 2.現代家族のあり方を考慮
 3.子どもときょうだい
 4.家族の役割と子どもへのしつけ
6 実習で出合う主な小児疾患
7 押さえておきたい小児看護技術
 1.コミュニケーション術、遊びとおもちゃ
 2.バイタルサイン測定、身体計測
 3.清潔、おむつ交換
 4.点滴の管理
 5.事故防止
 6.栄養、与薬
 7.プレパレーション、ディストラクション
8 小児看護の看護過程
9 「退院後の生活をみすえた支援」を考えよう!
 1.在宅療養で行われているケア
 2.在宅療養への課題
 3.学校における医療的ケアへの支援
 4.学校看護師の役割
10 予防接種
 1.定期接種
 2.任意接種
11 子どものエネルギー摂取基準、授乳・離乳、検査値
 1.子どものエネルギー必要量
 2.授乳・離乳の支援ガイ
 3.子どもの検査値

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序文・はじめに・あとがき 等
は じ め に

母性看護実習
 2021 年度の出生数は81 万人と試算され、少子化が進むなか、母性看護学の役割は、多岐に渡っています。高齢妊婦の増加や予期せぬ妊娠が多く見受けられるようになり、また、産後うつをはじめ、メンタルヘルスに問題を抱えている女性に対する切れ目ない看護の必 要性が高まっています。
 臨地実習の場に出ていく看護学生の皆さん、ワクワクし緊張もしていることでしょう。 どんな妊婦さん、産婦さんに出会うことができるでしょうか。人の誕生の場であるお産に 立ち会うこともあるでしょう。お産は奇跡です。命がけなのです。だから、全力で看護を 実践し学んでほしいのです。皆さんが、実習の各場面で知識の確認や看護診断の根拠となる情報のバイブルとして、この「お助けブック」を活用できるよう発刊することになりました。皆さんが看護過程を展開する妊産褥婦さんについてもわかりやすく、実際の事例に 添って解説しています。2週間の実習が実り多きものとなりますよう、知識が不安なとき に、そっと手に取れる「お助けブック」とともに、実習に臨んでください。また、実習期 間中の学びについて、振り返る機会がもてるように別冊のポケットブックの最後に実習ダ イアリーが入っています。ぜひ、活用してください。
滋賀医科大学医学部看護学科臨床看護学講座母性看護学・助産学
立岡 弓子

小児看護実習
 子どもは成熟に向かって、常に変化している存在です。小児看護学実習では対象の年齢 が0 歳から15 歳未満であり、子どものセルフケアは成長・発達状況によってできることが異なり、不足の部分を周囲の家族が代替しています。そのため、私たちが子どもたちを看護する際には、まず、子どもたちのさまざまな成長・発達段階を理解することが重要です。そのため、本書では、子どもたちの成長・発達を踏まえた看護について、具体化して学習 できるようにしました。
 入院している子どもは必ず退院します。学生の皆さんには、受け持った当初から、受け持ちの子どもたちが退院したら、どのように生活をするのかを想定して、どのように生活していくといいのかを考えて看護にあたってほしいです。子どもの生活の質は養育する家族によって規定されます。子どもを看護する際は、身体の状況、家族との関係、社会的な環境をよく観察し、子どもがよく訴える症状、子どもの発達課題とともに理解することが大切です。
 本書の利用で、学生の皆さんが、子どもは成長発達途上であること、個性をもった人格であること、家族・社会の一員として生活していることを理解して看護実践能力を養っていただけたら幸いです。
滋賀医科大学医学部看護学科臨床看護学講座小児看護学
桑田 弘美

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